2025S授業ブログ#2【Sズキ】

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【Sズキ】 2025S魔改造授業ブログ #2

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※この記事は、「2025S魔改造授業」履修者の活動をドキュメンタリー形式でリアルタイムにお届けする企画、「魔改造授業ブログ」の第二弾です。

6月7日、2025S魔改造授業S班の中間報告会が行われました。報告会はM・K・Z・Sズキ*の四チームが個別に行い、改造期間の折り返し地点としてそれまでの成果や問題点を報告します。研究会に所属する、NHK総合『魔改造の夜』出場経験者や前回授業の履修者と様々な相談ができる場でもあります。

中間発表会でどんなことが報告されたのか、その後の各班の動きは―。

今回はSズキの中間報告会での様子をお届けします。

*)“Sズキ”ことスズキ株式会社様。NHK『魔改造の夜』へのご出演を契機に、今回の参戦が実現した。

「鯉の滝登り」主なルール

  • 鯉のおもちゃの改造であること
  • 尾鰭おびれを振ることを、鯉であることの証明とする
  • 動き出してからゴールするまでは、人は触れてはならない
  • 試技は2回行い、記録は2回のうちの良い方とする
  • 最も速く滝を登り切った鯉ちゃんの勝利とする
  • 滝の形状は、階段状である
鯉のおもちゃ

まず動くものを作る

試作品のテストの様子。

多くのチームが構想の発表に留まる中、S班は試作品を持ち込み、機構の動作の実演を行いました。驚くべきことに、この試作品はわずか1週間ほどで制作されたといいます。これは、彼らの「まず動くものを作りたい」という開発姿勢の表れでした。

しかし、S班にとってこの試作品は本命ではないようです。

明山

これを育てるだけ、って意識の人はあまりいなくて、ぶっちゃけ面白くないよねという話は発案した本人もしているんですよね。

2D-CADソフトを用いて機構の説明をするリーダーの明山さん。

彼らの基準は、単に「登れる」ことではないとのこと。「『登れちゃう』のは面白くない。学生が行きつきやすいものはなぁと。」「なるべく見たことがないものを作ろう」という言葉も飛び出し、その高い矜持が伺えます。社会人として、学生たちを本気で感心させるモノづくりを目指す姿がそこにはありました。

S班は、一つの案に絞るのではなく、複数のアイデアを同時並行で進行させているとのこと。個々の技術力が高い「ソロプレイヤー」が多いため、それぞれの豊富なアイデアを一つにまとめ、リソースを集中させることが今後の鍵になると分析していました。

ゲストチームならではの難しさも

普段は「Sズキ」内の作業場で制作を進めているS班。他の学生チームは全て運営が用意したコースを使用してテストを行っていますが、S班はコースも自ら用意しています。

今回の報告会では、微妙な寸法・材質などの違いにより、作業場での走り方と違いが出るシーンもありました。小さな差が結果に大きな影響を及ぼす魔改造の世界。ゲストチームならではの難しさもあるようです。

授業運営チームの声

数々の野心的なアイデアを披露した明山リーダーは最後に、こう締めくくりました。「残り2週間、本気にならないとまずい。見た人が引くぐらいの、魔改造ならではの本気を見せたい」。

プロのエンジニア集団がリミッターを外して本気になったとき、一体どんな作品が生まれるのでしょうか。

世界に8000万台を超える車を送り出してきたSズキ。そのいずれとも違うモンスターがまもなく、ラインオフの時を迎えます。

最終発表会まで

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