2024A授業ブログ#2【B班】

Published: , Updated:

【B班】 2024A魔改造授業ブログ #2

※この記事は、「2024A魔改造授業」履修者の活動をドキュメンタリー形式でリアルタイムにお届けする企画、「魔改造授業ブログ」の第二弾です。

11月下旬、2024A魔改造授業の中間報告会が行われました。報告会はA班とB班の二チームが個別に行い、改造期間の折り返し地点としてそれまでの成果や問題点を報告します。研究会に所属する、NHK総合『魔改造の夜』出場経験者や前回授業の履修者と様々な相談ができる場でもあります。

中間発表会でどんなことが報告されたのか、その後の各班の動きは―。

今回は研究会メンバーが実際に見たB班の作業の様子をレポートします。

「首掛けファン帽子飛ばし」主なルール

  • 首掛けファンの改造であること
  • 首掛けファンは増設しても構わないが、全ての首掛けファンが使用できることを示すこと
  • 帽子は市販の物を自分たちで選ぶこと
  • 規定の線から最も遠くまで帽子を飛ばしたチームの勝利とする
首掛けファンと帽子
首掛けファンと帽子

プロトタイプを制作中

この日、東大工学部「メカノデザイン工房」で作業していたのは、B班の旭さん(情報理工学系研究科修士2年)。

―今はどんな作業を?

今はプロトタイプ(試作品)を作っているところです。ベースとなるアイデアは固まっていて、その核となるモーターの制御を試しています。

―試作は順調ですか?

正直なところ、今はエラーが出ていてまだ動かせていません。実験がうまくいけばこれを採用するんですが、だめなら代替案に切り替える可能性もありますね。

旭さんのPC画面には大量のエラーメッセージが並び、難航している様子がうかがえます。授業や研究でマイコンボード開発に慣れているという旭さんでも、一筋縄ではいかないようです。

作業をするメンバー
真剣な表情で作業を進める旭さん
エラー画面
画面上にはエラーの文字が並ぶ

中間報告会の様子は

―先日、中間報告会があったとのことですが、どのような報告を?

試作品を制作しているところだったので、実は何かを動かして見せられたわけではないんです。制作の技術的なアドバイスや、チームとしての開発の進め方についての議論が中心でした。

―報告会を受けて、何か方針の変化はありましたか?

以前までは参加できる人が(時間や場所の都合で)限られていた上に、現状や進捗その場にいた人の中でしか共有されていないという状態でした。でも時間的にまずくなってきて、情報をちゃんとグループの中で共有しようと心がけるようになりました。

今はそれを意識して、改めてチームをまとめなおしている最中です。

「魔改造授業」では、技術的な試行錯誤と同じくらい、チームワークや情報共有が重要です。この2つのピースを一つずつ揃えていくことが、B班の課題となっていたようです。

試作品完成なるか

取材中、同じB班の中塚さん(教養学部理科一類2年)が工房に到着し、作業に加わりました。二人でプロトタイプの完成を目指します。

試作を進める中塚さん(左)と旭さん(右)

この部品だったら、サイズとか軽さの面でアドバンテージもある。代替案の方は動かすのが簡単だけど、飛距離を稼ぐなら絶対こっち(試作中の部品)のほうが強い。

軽くコンパクトにすることで、首掛けファンとしての原型や機能を捨てない。「魔改造」の原点に立ったこだわりが見える一幕です。

中塚

この構成なら、動くはずなんですけどね…なんで動かないんだろう。

試作品を構成している部品を一つ一つ確認して、原因を探ります。

中塚

ここまでやって動かないなら、このパーツが怪しいかもしれないですね。もう一つ発注して試してみるのはどうでしょう。

そうですね、それでいこう。

午後9時30分過ぎを指す時計
この日の作業は夜遅くまで続いた

授業運営チームの声

メンバーの旭さんはB班の現状について、「正直遅れている」とも話していました。しかし「魔改造」において、一度課題を克服した時、まるで新たな風が吹いたかのように一気に前進することも珍しくありません。これからB班が吹かせる風は、帽子を、そして彼らの挑戦を、いったいどれほど遠くへ運ぶのでしょうか。

※次回の授業ブログ更新は最終発表会直前の12月中旬予定です。乞うご期待。

最終発表会まで

  • 00Days
  • 00Hours
  • 00Minutes
  • 00Seconds